「ダム経営は、企業の免疫力」 指導者の365日より
1月7日 ダム経営は、企業の免疫力
幸之助は、
「僕はいつでも『店』を閉める覚悟で仕事をしてきた。
『店』を閉めるとなると『金』もいるし、
お客様、取引先、従業員の皆さんに大変迷惑をかけることになる。
そのために『蓄え』がないとあかん」
と言っていました。
モノ、金だけのダムでなく、
「信用のダム」
「時間のダム」
「心のダム」
をなによりも大切にしていたのです。
もちろんその前に
「無借金経営」があることは言うまでもありません。
~「松下幸之助に学ぶ 指導者の三六五日 木野親之著」より~
経営者は攻める勇気も必要だが
撤退、縮小する勇気も必要。
行くにも引くにもコストがかかります。
事業の永続にはあらゆる局面で
どちらかの判断を迫られることは必須です。
しかし、店を閉める覚悟を
一所懸命事業に打ち込んでいるときにも持つ周到さが
何よりも大切であるとこの節で学びました。
これは、大切にするべき資源が何か、
という根本を経営者に問うことでもあります。
「一年間仕事がなくても
全社員に毎月給料が出せる体力をつける」
尊敬する大先輩の経営者の言葉です。
内部留保の考え方ですが、
これもダム経営の実践ですね。
しっかりと利益を出し
税金を払って
内部留保に努め
万が一にも備える。
公人である企業としてあるべき姿です。