本日の修身教授録 一日一言 8月18日
8月18日 否定の価値
そもそも精神というものは、それが真に伸びるためには、必ずや何らかの意味において、一種の否定を通らねばなりません。すなわち、この否定という浄化作用、すなわち自己反省というものを通らずに伸びたのは、精神としては真に伸びたのではなくて、かえって度のすぎたものとして、結局欠点にになるわけです。【350】
~「修身教授録 一日一言 森信三=著」より~
自己反省なく、自画自賛、自分が正しい!と思うような人は、結局のところ、未だ人格ができていない、高まっていないということです。
これは謙虚さとも言えます。
謙虚さとは「控えめな心」と訳されますが、かの芳村思風先生は感性論哲学の解釈で「傲慢ではない」ことだと仰っています。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
これまた真理です。