本日の修身教授録 一日一言 6月3日
6月3日 人問の三段階
すべて物事は、三段階に分けて考えることができましょうが、この場合、最もいけないのは、口汚く叱りながら、後になっても、一向悪かったと思わない人間でしょう。
次は事がすんでしまってから、「アアまで言わなくてもよかったのに」と後悔する人間。
その次は、怒りの言葉が出そうになったその瞬間「アッここだ!!ここだ!!」と喰い止める人間というふうに、大別してこの三種に岐(わか)れるるでしよう。
そして最後の、まさに怒ろうとするに先立って「イヤイヤここだ!!ここだ!!」と自ら制し得る人、これはよほど修養の至った人でないと、なかなかそこまではいけないですね。【395】
~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より
後悔先に立たず、と言いますが、後悔するならまだましで、それすら気づかないのはどうにもしようがないですね。
自らを制することができず、後悔すること数知れずですが、こういう教えや周りからの気づきによって、その回数も多少なりとも減ってはいます。
それでも、後悔の念に至ることがゼロにはならない。
修養が至るような人間になるには、まだまだ修行が足りません。