本日の修身教授録 一日一言 3月19日

3月19日 悩み苦しみを噛みしめる

 

 

 人生を深く生きるということは、自分の悩みや苦しみの意味を深く噛みしめることによって、かような苦しみは、必ずしも自分一人だけのものではなくて、多くの人々が、等しく悩み苦しみつつあるのだ、ということが分かるようになることではないかと思うのです。これに反して、人生を浅く生きるとは、自分の苦しみや悩みを、ただ自分一人だけが悩んでいるもののように考えて、これを非常に仰山なことのように思い、そこからして、ついには人を憎んだり怨んだりして、あげくの果ては、自暴自棄にも陥るわけです。【365】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より

 

 

 

辛く苦しく悲しいことが起こる、或いは続くと、世の中の不幸を自分一人が背負わされているような感覚に陥ること、ありましたね。

 

幸せで楽しそうな人に嫉妬したり、恨んだり、同じような境遇の人を見つけては、自身を慰めたり。そして自己嫌悪に苛まれる。

 

結局、転嫁や逃避では根本の課題解決にはなりません。

 

人生は山と谷の連続。

 

いい時もあれば悪い時もある。

 

それは誰にも等しく平等に起こる。

 

いい時に浮かれず、来るべき下り坂に備え、悪い時は悲観せず、この先の明るい未来だけを見つめ前向きに。

 

人生の大海原を渡り切るにはこの姿勢が大切。