本日の修身教授録 一日一言 12月30日

12月30日 一歩を積み重ねる

 

 

 私自身が、諸君らくらいの年配から、今日四十を超えるまでの自分の歩みを回想してみますと、たびたびの危いところを、よくもマア大過なく通って来られたものだと思うほどです。人間の一生は、決して容易ではありません。しかもそれは、一歩々々のたゆまざる歩みによって、しだいに開けていくものであって、いかに優れた英俊の資といえども、弱年にして人生を通観するということは不可能と言ってよいでしょう。【522】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より

 

 

 

人間の一生は容易ではない、ということはある程度の年を重ねてくれば誰もが感じることで、苦楽の経験値の積み重ねから滲み出てくる感慨であるとも言えます。

 

若いころは人生の教訓を親や先輩の方々に説かれても分ったふりをして全く実践せず、痛い目に遭うこともしばしばありました。

 

そんな危うさを痛い目に遭いながらも通り抜けてこれたことが積み重なって今がある訳です。

 

50歳を超え、振り返って感じることと、30代、40代の感じていたことはかなり違っています。

 

「一歩々々のたゆまざる歩みによって、しだいに開けていく」

 

これからの苦楽は、これまでの積み重ねがあって乗り越えられるものだとワクワクしながら、日々歩んで参ります。