指導者の三六五日 10月16日 自分の分を守れ
指導者の三六五日 10月16日 自分の分を守れ
幸之助は、
「まず一歩前進することだ」
と、自分に言い聞かせていました。
色紙に
「前進」
と書いてくれました。
一歩前に出ないかぎり、目標には絶対到達しないのです。
しかし、無理をすることを、いつも厳に慎むように教えられました。
「限界を超えろ」
と言いながら、
「自分の分を守れ」
とも言っていたのです。
相矛盾する中に幸之助の真実があります。
~「松下幸之助に学ぶ 指導者の三六五日 木野親之著」より~
大好きだった祖父が、戦時中小隊を束ねていた時の話をしてくれた事がありました。
「前進あるのみ。しかし、絶えずうしろを見、横を見、部下の様子を見、そうしながら、目標に向かったんだよ」
極限状態の中、一小隊とは言え命を預かる隊長として、目標達成と責任の狭間で細心の注意を払いながら戦っていたのです。
ときに大胆に、ときに繊細に。
臨機応変が突破口です。
ビジネスの世界でも、経営者は大小さまざまな集団を束ねています。
そういう判断力を養うためにも、我々は学び続けなければいけません。
コロナ禍なんかに負けてなるものか!
それでは皆様、今日も良い一日を!