人に光をあてんといかん 「指導者の365日」より
12月14日 人に光を当てんといかん
人に光を当てると言うことを、幸之助に言われたとき、まさか懐中電灯で照らすのかと、若気の至りで思いました。
そうではなく、人間をすべての中心に据えて、ものごとを考えろ、という意味でした。
「木野君、あの○○君は今どうしてるんや。人間がおとなしいから、何か困ってることないやろな?」
幸之助の人間主役の経営を実感した瞬間でした。心優しい「仁の人」でした。
~「松下幸之助に学ぶ 指導者の三六五日 木野親之著」より~
昨夜は同友会の例会があり、障害者の就労支援を行なっているNPO法人の事務局長さんの報告でした。
その後のグループ討論では「社員さんから信用たり得る企業になるためにどうしますか」というテーマで1時間話し合いました。
私のまとめは、①社員さんに対し、会社の使命を明確に伝え、その思いを共有する。②経営者は、社員一人一人に気を配り、様子や気持ちの変化に気づけるようコミュニケーションをとる努力をする。としました。
社員さんは心のどこかで、経営者に気にかけて欲しい、見ていてほしい、と願っています。さりげなくその思いに寄り添うだけで、安心して仕事に向かえます。そこから少しずつ会社を信じる気持ちが醸成されるのではないかと感じました。
幸之助翁のお言葉にもそんな部分を感じた次第です。