閉店したお店の残念な理由から復活の方策を探る(2話完結の最終話)
昨日の続きです。
タイトルからして答えは簡単だと思いますが
本題は復活の方策なので
そこを考えながら読み進めてください。
昨日の問いの答えは
1、バリケードやロープで進入路を塞いだ
でした!(みなさん正解でしょう)
ここからは推測。
「買い物しないくせに、車だけ勝手に停めやがって!」
或いは
「買い物に来てくれるお客さんが入れなくて迷惑するだろう!」
この店としては
こんな思いだったのだろう、きっと。
ほかにもいろいろあったんだろう。
腹に据えかねての実力行使となったわけだ。
するとその知人はこの行為を見てどう思ったか。
「ほんの数分停めるくらいなんだよ!」
その知人曰く
「いつも駐車場はガラガラでそんな迷惑かかってない!」
「こんな店で絶対買わない!」
ときた。
(とかく人間は勝手な解釈で都合よく振る舞うものであるが)
程なく施設に来る保護者同士で話題になり
あそこでは「買わない」同盟ができる。
実力行使には実力行使。
こうなると店側の挽回は苦しい。
だってここにしかない商品は無いんだから。
結果(これが原因かどうかは不明)として閉店。
「無くなって当然だわ」
このお店のファンもいたと思うけど
閉めてなお憎まれ口を叩かれるなんて悲しいね。
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でもって考えた。
どうすべきだったのかを。
2、黙認する
のケース。
ただただ善意で「どうそ、どうぞ」というのもありだとは思う。
でもそれはお店がとても流行っていて繁盛している場合に限る。
つまり
いつも忙しくかまっていられないか
桜的効果をあえて狙ってそうしているか。
いずれにせよ
客が多いので物理的にバリケードなんてできないし
スタッフを駐車場に張り付けておくのももったいない
そんなケース。
これは
お客が来ているうちはいいけれど
客足が遠のき始めた途端に
1、のような実力行使に出やすい
つまりこれは
戦略がないからだ。
よく考えてみよう。
路面店はいかにお客に足を運んでもらうかがカギ。
多くのお店は
チラシやCMなど報告媒体などお金を使って集客している。
特にこのお店の業態のように価格勝負をしていると
比較されて思うような集客ができない上に
価格で来るお客ばかり集まってきて
思うような利益も上げられない恐れがある。
そこでこのロケーションだ。
隣に約100人の児童を預かる児童施設があり
兄弟を預けているとしても先生等も含め
80名以上の大人が朝夕にこの施設に出入りしている。
そして送迎問題でちょっと”拝借”組も多数。
この方々を広告塔にして
お店に誘客できないかを考えたとすると取るべき方策は
3、「施設の送迎車の駐車大歓迎!」と目立つ看板を設置した
ということになるのではないか。
そして更にその時間にはスタッフに声掛けをさせる
或いは駐車場誘導をしてもいい。
「こんばんは!おつかれさまです!」
とか子供には
「おかえり~!お母さん(お父さん)と一緒でイイね!」
などのコミュニケーションをとるようにする。
この活動を例えば1ヶ月行ったとする。
すると
きっと隣の施設の責任者が感謝のあいさつにくる(だろう)。
また
いつも停めている保護者の感情として
「こんど何か買ってあげなきゃ」
という気持ちが湧いてくる(だろう)。
そういう心の動きが行動に表れるころあいを見ながら
さりげなくお店のPRや売込みをしていくのだ。
そうすれば
そのマンモス児童施設を利用する保護者は
永遠にそのお店の潜在顧客になりうる(かもしれない)。
どこで買っても同じものであればちょっとの金額の差なら
ついでに購入していくだろうし
お店に入ってくれたら
ついで買いを誘うための様々な接客をすればいい。
大変な送り迎えに気持ちよく一役買う(寄り添う)ことで
コミュニケーションを取るきっかけをつくり
最終的にお店のファンになってもらう
絶好の機会を逃がしてしまった
残念な事例について
かく思うわけである。
一見自社(自店)に不利な状況も
立場を置き換えて考えれば
喜ばれる要素が見えてきて
結果良い循環が巡るという可能性を
考察したいものである。
※とあるお店の閉店と知人からの話しをもとに
個人的に推測して書いております。
閉店の理由がどうだったかは全くの推論です。
自分がオーナーならどうすべきかを考えながら
読み進めていただければ幸いです(^^)