「3月16日 失われた利益」 指導者の365日より
3月16日 失われた利益
「君がやっているから、うまくいかないと考えたことがあるか。
他の人だったら、もっとうまくやってるかもしれへん。
そのぶんだけ会社に損をかけてるんやで」
と、幸之助は言いました。
ドラッカーの言う
「失われた利益」
です。
愚人である私は、幸之助という偉大な師のもとで暮らしながらも、
少しも真理をつかんでいなかったのです。
私の心の中には傲(おご)りがありました。傲慢は会社を潰すのです。
~「松下幸之助に学ぶ 指導者の三六五日 木野親之著」より~
「先代だったらどう切り抜けたか」
とか、
「あの人ならどう考えるだろうか」
など、自分にはない個性を想像して、
苦境に対し考えることはあります。
それは決して”逃げ”ではなく”挑む”の精神があってのこと。
その際に忘れてならないものが謙虚さ。
いつも謙虚に、これで良いのか立ち止まって、周りを見渡して、
或いは俯瞰して今の状況を見つめることが、
経営者、リーダーには求められますね。
「まだまだ会社に利益をもたらす努力をしていないぞ!」
そのように”違う個性”から言われているような気がします。