本日の修身教授録 一日一言 5月28日
5月28日 死後に名が残る人
死後にその名が残るということは、その人の精神が残るということです。では一体どういう人が死後にもその名が残るかと言いますと、生前国のために尽くす心が深くて、死んでも死に切れないという思いに、その一生を送った人でしょう。すななわち、その人の国をおもい世をおもうその思いの深さが、名という形をかぶって、死後にまで生きのびるわけです。【88】
~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より
死後に名が残るとは、その人の思いが残された人の胸に刻まれ受け継がれるということ。
広くは「世のため人のため」に尽くし、自分の思いを全ては叶えられずに逝った偉人であり、近くでは「家族のために」尽くした親だろう。
周りの幸せへの思いは、大きければ大きいほど多くの人に受け継がれていくものだろうが、それほど大それたものでなく身近なことへの思いであっても、それはそれで身近な人たちにはしっかり受け継がれていくのだろう。
大きくとも小さくとも、幸せの及ぶ範囲に違いはあっても、自分以外の周りの人への思いをもって実践努力することは、実に尊いことす。