本日の修身教授録 一日一言 1月8日

1月8日 真志正望

 

 

 諸君はすべからく大志大望を抱かなければならぬ。しかし真の大望は、私利私欲の立場であってはならぬのです。その意味からは、「真志正望」と言ってもよいわけですが、しかしまあ若い諸君らには、大志大望という方がピッタリするでしょう。
 諸君らのとり組む真の相手は、同級生や、池田師範の生徒などではなくて、欧米の師範生です。このことが分からぬようでは、諸君も本当のことはできないでしょう。【139】

 

 

~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より

 

 

 

私利私欲の立場を払拭し、公利利他の立場(真志正望)で考えられるようになるには、私利私欲の時期をがむしゃらに生き、そのことが本当の幸せにはつながらないと悟ってからではないかと考えます。

 

もちろん、若い頃から何らかの感銘を受け大きな志を持つことができたという幸運な方もいらっしゃるでしょう。

 

でも多くの人は、まず私的に満たされることを念頭におきます。

 

その努力の過程で成長し、葛藤し、意味を探すようになって初めて目的について考えるようになる。

 

真の立志にも自身の欲求の段階が上がっていくように、時間と行動の経過が必要なのですね。

 

 

中々深く、今日も難解です。