本日の修身教授録 一日一言 6月25日
6月25日 二種の苦労人
同じく苦労しながらも、その人の平生の心がけのいかんによって、そこにはまったく相反する結果が現れるということです。すなわち一方には、苦労したために人間の甘さとお目出たさはなくなったが、同時にそのために冷たい人間となり、えぐい人間となる場合と、今一つは、苦労したために、かえって他人の不幸に対しても、心から同情のできるような心の柔らかさや、うるおいの出る場合とです。そしてそれは結局、平素真の教えを聞いているか否かによって、分かれると言えましょう。【443】
~「修身教授録 一日一言 森信三 著」より
人間の心は、幼少期の親からの関りが大きく影響する。
愛情を注がれた幼少期を送った人とそうでない人には、心根の柔らかさに差があると感じる。
しかし、自分ではどうしようもない先天的な影響も、その後の暖かい周りからの自身を認める働きかけがきっかけで、真の教えが心に影響を及ぼし変わっていける。
どんな苦労も目的如何だと昨日書きましたが、その目的も結局のところ、周りからの自信を認める働きかけ(=愛情)によって形つくられていくものだと感じます。
周りに対して愛情の目をもって接していけば、人の成長もアシストできる。
自分がしてもらったことの恩を、周りに送っていこうと思います。